白内障手術体験記♪ 2016年5月26日


「めんどくさいけど(こらこらっ)、怖くなかった♪」
「受けられて本当によかった♪」
2014年11月4日と11日に日帰りで受けた白内障手術の、正直な感想です。

自分が実際に受けるまでは怖いと思っていました!(笑)
だから、これから受けるかたや、お身内や友人知人が受けるかたのご参考になればと思い、体験をメモしておきます。
医学的な知識は検索などで調べていただくとして、ここでは大体の流れと実際の当日の様子を中心にご説明しましょう。

あ、忘れないうちに自分なりに気を付けたことをメモ:
手術当日は抜けそうなマツゲをあらかじめ取っておきました。
ちょっと引っ張って抜けるのだけ・・・あんまり減らすとマズイし(笑)


1: 白内障と診断されたら、まずは進行を止める目薬を処方されるのですが、
2: それでも症状が進んできて日常生活に困るようになったら、
3: 眼内レンズにする手術のタイミングを、ドクターと相談の上で決めます。

「そろそろどうでしょうか」と、患者側とドクターの合意があって初めて手術となります。
行きつけの眼科さんでまず説明を受けます。
手術を受ける病院は自分の好きなところを選びますが、いくつか候補が紹介されました。


4: 手術を受けることが決まったら、希望する医療機関と時期を決めて予約します。

日帰り手術のところと、入院のところがあるので、自分に合ったほうを選択。
私の場合は日帰りで、両目の場合、まず片方、1週間後にもう片方。

入院で両目を手術する場合、その病院によってスケジュールは違うけど、2泊3日などの短期決戦。
(4泊5日など、長い病院もあります。)
自分や家族の都合を考えて日帰り・通院か、入院(その後通院)を決めます。

予約は「半年待ち」なんてこともあるので余裕を見てその医療機関に相談に行き、予約します。


5: 手術をする日の2週間前くらいに、術前検査があり、これは非常に重要☆

点眼麻酔で、実際の目の形などを細かく測定、眼内レンズを決めるためのデータも収集。
実はこの日の検査のほうが、手術当日よりずっと時間が長くて大変(笑)
疲れる(こらこらっ)
(なにしろ実際の手術はたったの5分くらいだもんね~♪)

その術前検査の日には書類や資料をいただき、詳しい説明が聞けます。

そして、手術3日前から差す目薬を処方され、透明プラスチック製の保護メガネと「クリーンコットン」を購入。
手術当日にはそれは要らないけど、翌朝にはメガネを持って受診します。


6: いよいよ当日、シャンプーを済ませ、出頭すると手首に名前などの書かれたテープを装着。

このテープ(タグ)によって人違いや左右の取り違えが防がれます。
「手術室には何も持って入れません、ティッシュもダメ」
え~っ!?(汗)と思ったけど、実際に受けると納得でした。

もうベルトコンベアに乗ったようなもんで怖がるヒマもなく、次々と案内されて進みます。
時間を置いて何度か点眼麻酔を受けますが、その間にスタッフのかたたちが説明・世話をしてくださいます。
準備室では上着を脱いで短い手術着を着て血圧を測ったりも。
リラックスさせるため、笑わせてくださるのがとてもありがたかった♪

ひとり15分の間隔で(実際にはもっと短い!)次々とサイボーグ誕生(笑)
済んだ人から眼帯を付けて係の方に付き添われて出てくる!!

手術室のすぐ手前に狭い待機室があり、椅子が二つ。
ひとつはこれから受ける人、もうひとつは済んで出てきた人が一時的に座るところ。
そこでスリッパを履き替えます。

さて、名前を呼ばれて手術室に入り、リクライニングシートに着座☆
ここで事前に頼んである人の場合はナースさんがずっと手を握っていてくれます。(笑)
(私は見栄を張って頼まなかったけど!)
血圧や心電図を測る装置が着けられた・・・

ドクターが「はい顔を消毒します」左目を中心にザ~ッと左側が拭かれる。
「目を洗います」ダバダバッ・・・
手術布がかぶせられた!
(この段階で、なるほどティッシュを使う余裕はないと納得、あらゆる異物が排除される部屋。)

術野(この日の私は左目)には布の開口部があって、左目はまだ見える。
「目にテープを貼ります」
なんか半透明のビニールが貼られ、それに切れ目が入れられた。
そして何か粘性のある液体が目に入れられ、瞼を固定するプラスチック製のホルダーがはめ込まれた!

ドクター、「では手術を始めます、お願いします」
ナースさんたち、「お願いします!」
おお、かっこええ♪

顔と視線を、言われる位置に固定。
キョロキョロすると叱られる、と聞いて怖がってた患者さんもいた(笑)
そんなおびえる必要はありません。

麻酔が効いているので「痛み」はないけど、
「はい、ちょっと重くなります、我慢~」
ドクターが水晶体の中身を取り除いていってくれます・・・

白目と黒目の境に3mmの穴を開けての作業らしい。
上の瞼に隠れる位置と思われます。
(ゴルゴ13みたいな目だったら外からその箇所が見えるかも?)

中が空っぽになると、眼内レンズを入れる。
(3mmの開口部からどうやって直径6mmのレンズを?と考え出すと地下鉄漫才。)

ドクターは無愛想なかただけど(笑)ひとつひとつていねいに説明してくださるので不安が減る。
ほんの5分で術式すべて終了~♪

ドロッとした目薬を塗られ、目を閉じるヒマなく眼帯を当てられてしまった。
後から聞いたらその時は目は閉じてたほうがよかったそうな!(汗)

会計を済ませ、あしたの朝8:15に集合と説明を受け、タクシーを呼んでもらって帰宅。
当日はお風呂はもちろんダメ、シャワーもシャンプーも禁止。

(それを見越して11月という時期を選んで正解でした♪)


7: 翌朝、保護メガネとクリーンコットンを持って(タクシーで)出頭して受診。

同じ日に手術を受けた8人がズラッと横並びに椅子に掛け、順番に説明を受けながら眼帯がはずされる!
「保護メガネは必ずケースから出してお待ちください」
眼帯をはずすとすぐ保護メガネをかける。

・・・見える♪
けど、裸眼で1.5というような見え方ではない。
(私は乱視もあるし~。)
眼内レンズは焦点が固定なので、一般的に中距離に合わせて作ってもらうため。

視力検査がたぶんあったと思う(記憶があやふやですみません!)、0.5くらい。
これは手術の後だんだん変わるので、1か月くらいは不安定らしい。

ドクターの診察を受けて、注意事項を聞く(印刷物もいただいている)。
「目をぶたないように、1日4回目薬を差して」などなど。
目薬は当初3種類。
(その後だんだん種類や頻度が減っていく。)


8: 1週間は保護メガネをいつもかけ、絶対に目に目薬以外入れないよう注意が必要。

シャンプーも1週間は自分でしちゃいけない(水が入るのも厳禁)!
美容室さんでワケを話してシャンプーをしていただく。

寝る時にも保護メガネ、もしくは金属の眼帯とガーゼを紙テープで固定!
私は後者を選択、毎晩それをくっつけて寝ました。
金属眼帯は後日返却。

右目の手術は1週間後に同様に実施され、慣れがあるので緊張はずっと少なく♪

体験者の多くが語る話、「家の中の掃除をしようとしてビックリ!」
掃除がダメなDNAのせいで私んちはただでさえホコリ高き状態だったけど、見えるようになったら・・・
なんと、廊下や部屋の隅がクモの巣だらけでした!!(笑)


9: 手術を受けたところでの通院期間が終わると、もとの眼科さんに戻る。

実は私は両目で見ると視界の下のほうがふくらんで見える現象がしばらく(1年くらいか?)続いた。
トイレの床とか、パソコン画面の下のほうも丸くふくらんで・・・
その現象を訴えても誰も原因とか対処方法を知らなかった。

わずかに私の従妹(東京在住、白内障手術の先輩)だけが、「たんこぶテクスチャ、1~2か月で治るってやつですね」
メールにそう書かれてたけど忙しい人なのでそれ以上の説明を求めるのは遠慮しました。


10: 後発白内障が、たった1か月くらいで発生しちゃった(汗)

視力は1か月くらいで安定したので運転用にメガネを作って、その薄さに感激♪
(12月5日だから右目は3週間だったけど)
手術前は超ビン底メガネでもよく見えなかったのがウソみたい。
夜も安心して運転ができる・・・
ドクターに感謝の毎日。
なお、眼内レンズ(人工水晶体)にした人は、特にLEDの光がまぶしくなるので注意。

しかし私は後嚢(こうのう)部分に濁りが発生。
これは出ない人も多いし、半年~1年くらいで出る人もあるけど1か月は早かった。
何か月かしてからもとの眼科さんでレーザー手術を受けました。
これも怖がる必要まったくなし、とても簡単なもんです♪

その場で点眼麻酔、パチン、パチンとレーザーを当てて小さな穴をいくつか開けるだけ。
それで少し改善されるけど白内障手術後すぐほどには裸眼で見えなくなった。
でもメガネ(その後作り直してない♪)でよく見えるのでOK。

翌2015年3月には手元用の遠視用メガネ(老眼鏡ともいう?)も作ったけど、これはめったに使ってません。


その他: 完全に自由に目のあたりをさわれるようになったのは、7か月後くらい

私は臆病で神経質で(笑)眼内レンズにする手術後1週間過ぎてもクリーンコットンは何か月もずっと使っていました。
だからたくさん買い込んでたのですが、それで正解かなと自分では思って。

ただし逆に言いつけを守らなかったのは化粧。
1週間は化粧もしちゃダメと言われてたけど顔の下半分だけしてました、あ、どうぞご内密に(汗)
顔は洗わずクレンジングシートと拭き取り化粧水を使用。
もちろん目のへんはさわらず。

人によっては傷跡(瞼をめくってもどこかわからない)の違和感など全然感じないかも。
私は「雨の前は古傷が痛むのじゃ」とか7か月くらいは言ってました。(笑)

これから手術を受けられるかた、どうぞ安心して、ドクターやナースさんの指示に従ってください♪
医療技術の進歩はほんとうにありがたいものです。



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